【栃木・日光】世界遺産の寺社めぐり:輪王寺・東照宮・二荒山神社の歴史を散策

歴史の重みと、神秘的な宗教空間が好きな方にとって、栃木県・日光はぜひ足を運んでじっくり味わいたい三つの聖地があります。それが、輪王寺本堂(三仏堂)→東照宮→二荒山神社。 今回は、日光の魅力を深く掘り下げてご紹介します。
日光日帰り文化巡礼:心癒される旅
歴史や宗教文化に興味をお持ちの方にとって、栃木県・日光は必見の観光地です。神道と仏教が融合する独自の文化が根づき、長い歴史の中で数々の名所が生まれました。中でも世界遺産に登録されている日光東照宮は、その華麗な装飾と歴史的価値で高い評価を受けています。周辺には二荒山神社や輪王寺など、神聖な雰囲気を感じられるスポットも豊富にあり、心静かに過ごせる時間が流れます。神道と仏教が交錯するこの霊山の街には、ぜひ足を運んでじっくり味わいたい三つの聖地があります。それが、輪王寺本堂(三仏堂)→東照宮→二荒山神社。
今回は、このスピリチュアルなルートをたどりながら、日光の魅力を深く掘り下げてご紹介します。
輪王寺本堂(三仏堂)——静けさと厳かさが共鳴する仏教の聖地
旅の始まりは、日光山輪王寺の三仏堂から。
このお堂は日光最大級の仏堂で、東日本でも屈指の木造建築として知られています。重厚な扉をくぐると、目の前に現れるのは高さ約8メートルもの金銅仏三尊──千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音。日光三山の象徴であるこの三仏は、堂内に静かに佇み、訪れる者の心を鎮めてくれます。
お香の香りが漂う中、木造の建築と落ち着いた空間が心をすっと穏やかにしてくれます。

隣にある逍遥園もお忘れなく。池泉回遊式の日本庭園として知られ、春には新緑、秋には紅葉が美しく彩ります。静かな庭園内を歩けば、心がほどけていくような穏やかな時間が流れます。

日光東照宮——金と彩りに満ちた、徳川家康の眠る神殿
輪王寺から徒歩5分ほど、山道を歩いていくと突如として現れるのが、日光東照宮。華やかな装飾が施された社殿や、歴史を感じさせる建築の数々に、足を止めて見入ってしまうことでしょう。まるで江戸時代にタイムスリップしたような、特別な時間をぜひ体感してみてください。
日光東照宮は、徳川家康をまつるために建てられた神社です。家康は亡くなったあと、「東照大権現」として神さまとなり、この場所がその聖なる場所として整えられました。建物には、赤・青・緑・金などの色がバランスよく使われていて、とても華やかです。彫刻もカラフルで細かく、どこを見ても目を奪われる美しさ。色の組み合わせが見事で、まるで美術館にいるような気分になります。中でも有名なのが国宝の陽明門。彫刻は500以上、見るたびに新しい発見があります。「日暮門」とも呼ばれる理由が、まさにここにあります。

中でも有名なのが、「見ざる・言わざる・聞かざる」で知られる三猿の彫刻と、小さな体で門を守る眠り猫です。
日光東照宮にある「三猿(さんざる)」の彫刻は、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三匹の猿を表しており、それぞれ「悪いことは見ない」「悪いことは言わない」「悪いことは聞かない」という意味があります。
この教えは、平安時代の道教の教えがもとになっているといわれ、人として正しく生きるための戒めとされています。子どもたちに悪いことに関わらないように教える意味もあり、日光東照宮では特に有名な彫刻です。彫刻は小さな細工ですが、とても繊細で表情豊かに作られていて、訪れた人々を楽しませています。

日光東照宮の「眠り猫(ねむりねこ)」は、境内の奥にある神厩(しんきゅう)門に彫られた小さな彫刻です。この猫は目を閉じて静かに眠っているように見えますが、その姿には深い意味が込められています。
眠り猫は、家康公の平和な時代を守る象徴とされ、敵の侵入を防ぐ「番犬(ばんけん)」の役割を果たしていると伝えられています。実は、猫が眠っている間は周囲が安全であることを示し、平和な時代が続いていることを象徴しています。
この彫刻は非常に小さく、一見すると見逃してしまいそうですが、細かい彫りや表情の豊かさに多くの人が驚きます。日光東照宮を訪れた際は、ぜひ神厩門の眠り猫を探して、その静かな力強さを感じてみてください。

二荒山神社——ご縁と祈りを結ぶパワースポット
旅の最後を飾るのは、日光で最も歴史の古い神社の一つ、二荒山神社。

御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、縁結び、健康、商売繁盛など多くのご利益をもたらすと信仰されています。金箔の豪華さを誇る東照宮とは対照的に、こちらは木の香りと自然気配が漂う、より素朴で親しみやすい雰囲気。

境内には、親・子・孫のように並ぶ巨大な親子杉や、神聖なエネルギーを感じる御神木など、心に響くスポットが点在しています。神社前には有名な朱色の橋、神橋(しんきょう)が掛かっており、古来は神のみが渡ることを許された神聖な橋。

現在は有料で渡ることができ、清らかな水の上を歩くその瞬間は、旅の締めくくりにふさわしい神聖な体験になります。
夜間はライトアップも実施しており、夜空の下に美しく映える神橋のもお楽しみいただけます。
日光の神社唯一の案内人-「堂者引き(どうじゃびき)」
江戸時代から受け継がれる「堂者引き(どうじゃびき)」は、日光東照宮、輪王寺、二荒山神社(通称「日光二社一寺」)を案内する唯一公認された案内人のことを指します。東照宮をはじめとする歴史ある社寺の魅力を、豊富な知識と経験をもとに分かりやすく伝えてくれます。単なる観光では味わえない、深い学びと感動が得られる貴重な存在です。

海外からの日光訪問者の中には、東照宮の歴史や背景をより深く理解したい方が多くいらっしゃいます。そんな方々のために、東照宮では英語対応のガイドサービスを提供しています。このサービスは、英語が堪能で東照宮の歴史に精通したガイドが担当し、約90分かけて境内を丁寧に案内します。彼らは、世界遺産「日光の社寺」の歴史や文化、建築物や彫刻について、豊富な知識とユーモアを交えて解説します。

東照宮は世界遺産としてだけでなく、日本の歴史と文化を伝える重要な場所です。英語ガイドとともに歩くことで、その魅力を余すところなく感じられるのが魅力のひとつです。
この英語ガイドサービスは、事前に公式ウェブサイトから予約が可能で、海外からの旅行者にとても人気があります。日本文化や歴史に興味のある方にとっては、より深い知識と感動を得られる貴重な体験となるでしょう。また、ガイドとの対話を通じて疑問点を気軽に質問できるため、単なる観光以上の満足感を味わえます。旅行の思い出をより豊かにし、深い理解を求める海外の訪問者にとって、非常に価値のあるサービスといえます。
日光の名物「湯波(ゆば)」を味わう旅
歴史巡りを満喫したあとは、日光の美味しいグルメを楽しみましょう!
日光は豊かな自然と歴史的な文化遺産で知られていますが、実は「湯波(ゆば)」の名産地としても有名です。湯波とは、豆乳を温めた際に表面にできる薄い膜のことで、古くから日本の伝統的な食材として親しまれてきました。栃木県日光地方の清らかな水と気候が、質の高い湯波作りに適しているため、地元では昔から湯波の生産が盛んに行われています。

日光の湯波は、二枚仕上げという製法で、きめ細かく柔らかい食感と豆乳の自然な甘み、コクが特徴です。ヘルシーでありながらも旨みが豊かで、和食の中でも特別な一品として多くの人に愛されています。湯波料理には、生湯波のお刺身や湯波巻き、湯波の天ぷら、湯波丼、お吸い物など、さまざまなスタイルがあります。どれも豆乳のやさしい風味を活かした、体にも心にもやさしい味わいです。

日光東照宮の参拝や散策の合間に、ぜひ町を歩きながら気になるお店をのぞいてみてください。歴史ある老舗からモダンなカフェ風のお店まで、個性豊かな湯波料理のお店がたくさんあります。自分のお気に入りの一軒を見つけて、ぜひゆっくり味わってみてください。
食後のお楽しみは甘いひととき──
日光の名物スイーツ「蜂蜜カステラ」
歴史ある町・日光をゆっくり歩いて、美味しい湯波料理などでお腹を満たした後は、ちょっと甘いものが欲しくなるもの。そんな時にぴったりなのが、地元で長年愛されている「日光カステラ本舗 磐梯日光店」の蜂蜜カステラです!
日光は豊かな自然と清らかな水に恵まれた土地であり、そこで採れる天然の蜂蜜は香りが高く、やさしい甘さでカステラ全体の風味を豊かにしてくれるのが特徴です。ひと口食べれば、蜂蜜の豊かな香りがふわっと広がり、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

材料には、厳選された卵と小麦粉、そして栃木県産の天然蜂蜜を使用。
手作業で焼き上げられるカステラは、しっとりとやわらかく、ほんのりと蜂蜜の香りが広がる上品な味わい。余計な添加物を使わず、素材の風味をそのまま生かしているので、小さなお子さまや年配の方にも安心して召し上がっていただけます。
旅の途中でのちょっとしたおやつとしてはもちろん、美しい箱に包まれたカステラは、お土産や手土産にも喜ばれること間違いなしです。旅の思い出とともに、このやさしい味を持ち帰ってほしい一品です!
日光の新しい午後──MATCHA CAFE 日光茶壺で抹茶で味わいましょう!
日光東照宮の西参道入口に日光初の抹茶スイーツ&ドリンク専門店「MATCHA CAFE 日光茶壺」が堂々オープンしました。店名にある「茶壺」とは、かつて徳川家康公に献上された全国の名茶を保管した器。日光が“茶”と深く結びついている歴史を受け継ぎ、最高級のお抹茶を現代に提供するという思いが込められています 。
ここで味わえるのは、京都・宇治の高級抹茶をふんだんに使ったスイーツやドリンク。とくに人気の「抹茶クレープ」は、目の前で丁寧に焼き上げられ、もちもち食感と抹茶の香りが絶妙。さらに、濃厚なお濃茶パフェや抹茶ソフト、生チョコなど、抹茶好きにはたまらないラインナップが並びます。
特に人気なのが、三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)をモチーフにしたかわいい猿の最中(もなか)と、甘酸っぱいイチゴをたっぷり使った抹茶パフェです。猿の最中はユニークなデザインで、日光の象徴である三猿をモチーフにしているため、味だけでなく、見た目にもこだわっており、店内でも写真を撮るお客さんが多く、思わずシェアしたくなる見た目と味わいで、旅の思い出作りにぴったりのスイーツです。

抹茶ドリンクは、職人が一杯ずつ丁寧に点てて提供。味わいはもちろん、抹茶を点てる際の香りや茶せんの音まで楽しめる、五感に響く和の体験が味わえます。

フィナンシェや抹茶生チョコなどのパッケージには、日光を象徴する三猿のモチーフがあしらわれており、贈り物にちょうど良いサイズ感で大切な方へのお土産やプレゼントとして大変喜ばれています。とても人気のあるお土産です。

歴史ある街並みを歩いたあと、歴史と抹茶が出会う涼やかな空間で、冷たい抹茶や抹茶スイーツとともにリフレッシュしてください。暑さで疲れた体を癒しながら、心地よい夏のティータイムを楽しめる、日光ならではの特別なひとときです!
歴史と味覚を満喫!日光で巡る神社&絶品グルメの旅
歴史深い日光の街を歩きながら、名物の湯波料理を楽しむのはいかがでしょうか?やわらかくてヘルシーな湯波は、伝統的な和食からカフェ風まで多彩な味わいが魅力です。お腹が満たされた後は、地元産の蜂蜜を使ったカステラや濃厚な抹茶スイーツでほっと一息。特に「MATCHA CAFE 日光茶壺」では、抹茶の香りとともにリラックスした時間が過ごせます。
歴史と美食を満喫する日光旅、ぜひお越しください!
堂者引き(どうじゃびき)による特別ガイドツアー
日光の歴史や文化を、プロの案内人がわかりやすくご紹介します!
開催日:
毎週火曜日 14:30〜(所要時間 約90分)
開催期間:
7月〜12月
参加条件:
2名様以上で催行
料金:
お一人様 8,000円(税込)
予約方法: 下記リンクよりGoogleフォームにてお申し込みください。
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